2016年1月21日木曜日

運動特化型に込められた思い②

前回の投稿の最後は「運動しかない」という言葉でしめくくりました。


発達に凹凸がある子ども達にとってもそれは例外ではなく、むしろ必要不可欠なものとして当てはまるのではないかというのが最近の研究です。


発達に凹凸がある子ども達の困難さは、その脳の未発達部分にあり、人をコントロールするモノアミン(ドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリン)という神経伝達物質によって引き起こされると考えられています。

運動は、大雑把にまとめると、発達に凹凸のある子ども達が欲する神経伝達物質を作り出し、育て、増殖させる役割を担っているということが最近の研究で明らかになってきました。

やはり…運動!


しかし、もちろん運動しかないというのは誇張した言い方です。

もう少し丁寧に言うと、「運動を療育の基本に置く」ということになります。

モノアミン(ドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリン)は簡単に言うと、気持ちを明るくし、頭をスッキリさせ、注意力を高め、やる気を起こさせる物質といわれています。


なないろの羽ではこの神経伝達物質を運動によって意図的に出していく中で、その子にあった学習(視知覚トレーニング・国語・算数etc)を行っていきます。

例えば、多動性、衝動性のあるお子さまによく見られる授業中の離席ですが、なにも子ども達はふざけてるわけではなく、脳がドーパミン不足になり、身体を動かしてくれ~!と命令している状態なのです。貧乏ゆすりはその軽度なものといえます。

この状態のときに無理に押さえつけ着席させようとするとどうなるでしょうか?

脳はパニックに陥ってしまいます。

教室であれば、発表や提出を行う回数を増やして、意図的に子どもに動いてもらえば、授業中のなんで今?というタイミングでの立ち歩きはなくなっていくと思われます。


人の脳、特に発達に凹凸のある脳に優しいプログラムは、「運動」を取り入れ、動くことが許されたプログラムということになります。



これが、なないろの羽が「運動特化型」として運動にこだわる理由です。




放課後等デイサービスなないろの羽
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