得意=好き 不得意=嫌い
という図式はわかりやすく、かつ成り立ちやすいものだと思います。
得意=好きなことをしている時って楽しいです。
または、「好きこそものの上手なれ」で、好きなことが得意になっていくのかもしれません。
「好きこそものの上手なれ」とはちょっとちがうニュアンスの言葉で、「下手の横好き」という言葉があります。
ここである囲碁棋士の話を。
ダウンタウンの松ちゃん浜ちゃんのファンの私は、クレイジージャーニーという松ちゃんの番組をよく観ています。
そのクレイジージャーニーという番組のいつかの放送で、藤沢秀行(ふじさわしゅうこう)という伝説の囲碁棋士が特集されていました。
今は亡き藤沢秀行先生ですが、棋聖戦という最高峰のトーナメントで前人未到の6連覇を果たしたとてつもない方だそう。この方が紫綬褒章受章の時だかに、インタビューで放った言葉が「下手の横好きでやってきただけですから」という言葉でした。もちろんそこには謙遜も照れ隠しもあるのでしょう。しかし先生は「囲碁は宇宙と同じで、有限なんだけど無限に近い、だからいまだに碁がわからない」とおっしゃいます。先生の遺訓は「強烈な努力」というもの。わからないから、下手だからもっとやりたくなる。そしてそんな下手が好きだという。
下手(不得意)が好きといえるのは素敵だと感じました。もちろん我々には秀行先生はとてつもなく囲碁が得意な人にうつるのですが。
話をまとめていくと、得意=好きの感覚は大事にしたい。だけど「不得意=好き」という図式も成り立てば、不得意なことにも楽しさを感じ、人によっては情熱をかけられるんだということです。
なないろの羽に通うお子さまの中には、運動が不得意だ苦手だというお子さまもいらっしゃいます。
けれども、運動が不得意であったとしても、好きになるか、嫌いになるかは、その子が行う運動の内容や、周囲の関わり方次第だとも思うのです。生まれた時から、運動が嫌いという感情を持ち合わせているとは思えません。
できない、けれども、楽しい、好き。
楽しい、好きだからやる。そしたら伸びた、できた!
なないろの羽では子ども達にそのように感じてもらえる関わり方を行っていきたいと思っています。
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運動特化型 放課後等デイサービス なないろの羽
ブログでは療育に関すること、本、教材、脳機能について発信していきます。
2016年7月1日金曜日
2016年1月21日木曜日
運動特化型に込められた思い②
前回の投稿の最後は「運動しかない」という言葉でしめくくりました。
発達に凹凸がある子ども達にとってもそれは例外ではなく、むしろ必要不可欠なものとして当てはまるのではないかというのが最近の研究です。
発達に凹凸がある子ども達の困難さは、その脳の未発達部分にあり、人をコントロールするモノアミン(ドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリン)という神経伝達物質によって引き起こされると考えられています。
運動は、大雑把にまとめると、発達に凹凸のある子ども達が欲する神経伝達物質を作り出し、育て、増殖させる役割を担っているということが最近の研究で明らかになってきました。
やはり…運動!
しかし、もちろん運動しかないというのは誇張した言い方です。
もう少し丁寧に言うと、「運動を療育の基本に置く」ということになります。
モノアミン(ドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリン)は簡単に言うと、気持ちを明るくし、頭をスッキリさせ、注意力を高め、やる気を起こさせる物質といわれています。
なないろの羽ではこの神経伝達物質を運動によって意図的に出していく中で、その子にあった学習(視知覚トレーニング・国語・算数etc)を行っていきます。
例えば、多動性、衝動性のあるお子さまによく見られる授業中の離席ですが、なにも子ども達はふざけてるわけではなく、脳がドーパミン不足になり、身体を動かしてくれ~!と命令している状態なのです。貧乏ゆすりはその軽度なものといえます。
この状態のときに無理に押さえつけ着席させようとするとどうなるでしょうか?
脳はパニックに陥ってしまいます。
教室であれば、発表や提出を行う回数を増やして、意図的に子どもに動いてもらえば、授業中のなんで今?というタイミングでの立ち歩きはなくなっていくと思われます。
人の脳、特に発達に凹凸のある脳に優しいプログラムは、「運動」を取り入れ、動くことが許されたプログラムということになります。
これが、なないろの羽が「運動特化型」として運動にこだわる理由です。
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発達に凹凸がある子ども達にとってもそれは例外ではなく、むしろ必要不可欠なものとして当てはまるのではないかというのが最近の研究です。
発達に凹凸がある子ども達の困難さは、その脳の未発達部分にあり、人をコントロールするモノアミン(ドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリン)という神経伝達物質によって引き起こされると考えられています。
運動は、大雑把にまとめると、発達に凹凸のある子ども達が欲する神経伝達物質を作り出し、育て、増殖させる役割を担っているということが最近の研究で明らかになってきました。
やはり…運動!
しかし、もちろん運動しかないというのは誇張した言い方です。
もう少し丁寧に言うと、「運動を療育の基本に置く」ということになります。
モノアミン(ドーパミン・セロトニン・ノルアドレナリン)は簡単に言うと、気持ちを明るくし、頭をスッキリさせ、注意力を高め、やる気を起こさせる物質といわれています。
なないろの羽ではこの神経伝達物質を運動によって意図的に出していく中で、その子にあった学習(視知覚トレーニング・国語・算数etc)を行っていきます。
例えば、多動性、衝動性のあるお子さまによく見られる授業中の離席ですが、なにも子ども達はふざけてるわけではなく、脳がドーパミン不足になり、身体を動かしてくれ~!と命令している状態なのです。貧乏ゆすりはその軽度なものといえます。
この状態のときに無理に押さえつけ着席させようとするとどうなるでしょうか?
脳はパニックに陥ってしまいます。
教室であれば、発表や提出を行う回数を増やして、意図的に子どもに動いてもらえば、授業中のなんで今?というタイミングでの立ち歩きはなくなっていくと思われます。
人の脳、特に発達に凹凸のある脳に優しいプログラムは、「運動」を取り入れ、動くことが許されたプログラムということになります。
これが、なないろの羽が「運動特化型」として運動にこだわる理由です。
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2016年1月20日水曜日
運動特化型に込められた思い①
運動はカラダに良い!スッキリする!ダイエットにもなるし!
2日に1回は見かける健康番組でも、運動がカラダに良いことは当たり前のことのように扱われています。
学生生活を終えると、運動から遠ざかったなあと思います。
多くの人の日常から切り離された運動は、お医者さんから迫られて、もしくはお腹の贅肉と戦うためにあえて行われる活動になっていると思います。
ちょっとここで、人の進化の話を。
人が…
誕生して、700万年。
石器を使い出して、250万年。
火が使われだして、150万年。
言語活動が始まって、3万年。
農耕・牧畜が始まって、1万年。
産業革命が起きてから、300年。
インターネットは20年前から急速な発展を遂げています。
人は、狩猟をするのにも、農耕をするのにも自分のカラダを大いに動かして進化し、歴史を刻んできたことがわかります。
カラダを動かしたら疲れますよね。車や電車がもしなかったらなんて考えると、ゾッとします。
疲れるのが嫌な人は、どうしたらカラダを動かさなくてもよいかを考え続けて、文明というものが発展しました。
人の願いは、この300年、この20年の文明の発展により、叶いつつあるとおもいます。
急速に人は動かなくても生きていけるようになりました。
最新の脳科学で明らかになったことに、「運動は脳を活性化させ、新たな神経細胞をつくり出す栄養をも与えてくれる」ことがわかったそうです。
これはカラダを動かすことによって脳は発達してきたと言えます。
ですが、悲しいかな文明の発展と反比例して、私たちの生活は、脳の発達を止めているとしかいえません。
実は、人の脳はこの急速な運動不足に対応できていません。
人を進化させてきた歴史がそれを許してくれないのです。
2日に1回は見かける健康番組でも、運動がカラダに良いことは当たり前のことのように扱われています。
学生生活を終えると、運動から遠ざかったなあと思います。
多くの人の日常から切り離された運動は、お医者さんから迫られて、もしくはお腹の贅肉と戦うためにあえて行われる活動になっていると思います。
ちょっとここで、人の進化の話を。
人が…
誕生して、700万年。
石器を使い出して、250万年。
火が使われだして、150万年。
言語活動が始まって、3万年。
農耕・牧畜が始まって、1万年。
産業革命が起きてから、300年。
インターネットは20年前から急速な発展を遂げています。
人は、狩猟をするのにも、農耕をするのにも自分のカラダを大いに動かして進化し、歴史を刻んできたことがわかります。
カラダを動かしたら疲れますよね。車や電車がもしなかったらなんて考えると、ゾッとします。
疲れるのが嫌な人は、どうしたらカラダを動かさなくてもよいかを考え続けて、文明というものが発展しました。
人の願いは、この300年、この20年の文明の発展により、叶いつつあるとおもいます。
急速に人は動かなくても生きていけるようになりました。
最新の脳科学で明らかになったことに、「運動は脳を活性化させ、新たな神経細胞をつくり出す栄養をも与えてくれる」ことがわかったそうです。
これはカラダを動かすことによって脳は発達してきたと言えます。
ですが、悲しいかな文明の発展と反比例して、私たちの生活は、脳の発達を止めているとしかいえません。
実は、人の脳はこの急速な運動不足に対応できていません。
人を進化させてきた歴史がそれを許してくれないのです。
脳の未発達が一因と言われる発達障害。
実は最先端を行きすぎた人なのかもしれません。
脳の発達には、「運動しかない」。
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2016年1月13日水曜日
理念。
なないろの羽の療育理念は
「集団生活の中で生きる力を身につける」
というものです。
シンプル。
シンプルですが、この言葉には、
「集団」における他者意識を持ち、その中でコミュニケーションを図り、相互依存を是とすることや
「生きる力」という身辺自立、将来の就職、または、今生きている自分を肯定し、明日に希望を持つという根本的なものを含んでいます。
発達の凸凹がさほどない人(世の中的には定型発達という)にとっては、自分の感情や行動をコントロールすること自体に疑問を持つ人は少ないかもしれません。
例えば、選択した上で、感情を押し殺し、作り笑いをすることや、相手を意図的に無視すること、場の状況に合わせて嘘も方便として使うこともできたりします。
しかし、発達に凹凸のある人にはこの感情と行動のコントロールが難しく、課題となっています。
周囲が理解してくれる環境が早く整えばいいのになと思います。
発達に凹凸を抱えた人は、外見でその脳の特性がわからないことも多く、社会人になってからうまく社会に適合できず、うつ状態になる方も多いと聞きます。
会社に理解があれば、その人の特性に合わせた仕事をお願いすることもできると思うのですが、まだまだ周りが合わせるという理解が広まっていないというのが現状ではないでしょうか。
人はひとりでは生きていくのは難しい。
自分以外の誰かといる空間はすべて集団です。
集団の中で、感情と行動のコントロール、コミュニケーションをとることが少しでも楽になり、生きることが楽しいと感じてもらえる土台を。
なないろの羽の療育理念は、
「集団生活の中で生きる力を身につける」
というシンプルだけれども、人を介在させて生きていく根本的な理念になっています。
この理念に向かって子どもたちと突き進んでいきます。
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「集団生活の中で生きる力を身につける」
というものです。
シンプル。
シンプルですが、この言葉には、
「集団」における他者意識を持ち、その中でコミュニケーションを図り、相互依存を是とすることや
「生きる力」という身辺自立、将来の就職、または、今生きている自分を肯定し、明日に希望を持つという根本的なものを含んでいます。
発達の凸凹がさほどない人(世の中的には定型発達という)にとっては、自分の感情や行動をコントロールすること自体に疑問を持つ人は少ないかもしれません。
例えば、選択した上で、感情を押し殺し、作り笑いをすることや、相手を意図的に無視すること、場の状況に合わせて嘘も方便として使うこともできたりします。
しかし、発達に凹凸のある人にはこの感情と行動のコントロールが難しく、課題となっています。
周囲が理解してくれる環境が早く整えばいいのになと思います。
発達に凹凸を抱えた人は、外見でその脳の特性がわからないことも多く、社会人になってからうまく社会に適合できず、うつ状態になる方も多いと聞きます。
会社に理解があれば、その人の特性に合わせた仕事をお願いすることもできると思うのですが、まだまだ周りが合わせるという理解が広まっていないというのが現状ではないでしょうか。
人はひとりでは生きていくのは難しい。
自分以外の誰かといる空間はすべて集団です。
集団の中で、感情と行動のコントロール、コミュニケーションをとることが少しでも楽になり、生きることが楽しいと感じてもらえる土台を。
なないろの羽の療育理念は、
「集団生活の中で生きる力を身につける」
というシンプルだけれども、人を介在させて生きていく根本的な理念になっています。
この理念に向かって子どもたちと突き進んでいきます。
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2016年1月12日火曜日
放課後等デイサービスを始めるにあたって
放課後等デイサービスとは、小学生~高校生の何らかの障がいをおもちであったり、発達に凹凸を抱えるお子さまに対し、放課後の時間を使って自立に向けた支援を行うサービスです。
2012年に始まったこの制度ですが、
人口の多い首都圏ではそのニーズに応えるかたちで次から次へと広がっているといいます。
ここ、愛媛県においてもそういった障がいや発達の凹凸を抱える児童数の割合は首都圏と変わりません。
しかし現状、愛媛県、特に地方には数えるほどしか、放課後等デイサービスはありません。
福祉の分野においてまで地域間格差があっていいのか?と思います。
経済格差が広がる中、地方では質の高い福祉サービスを提供する環境がまだまだ多くないとなれば、地方に住み続けるよりも、都市部での生活を望むのは必然となってしまうかもしれません。
なないろの羽は何らかの障がいをおもちであったり、発達に凹凸を抱えるお子さまを対象としたサービスです。
その子たちの生きづらさ、難しさ、または、こんなところに興味をもつんだ~!といった特性を理解し、脳の活性化という視点で療育に取り組んでいきます。
しかし、なないろの羽の存在価値をそこだけにとどめてはならないと思っています。
この地方において、質の高いサービスを提供していく福祉サービスがあるといいう事実が、
愛媛を、この地方を明るく照らし、元気にさせる原動力となると信じているからです。
そんな使命感をもって、背負えるものは全部背負って、日々の授業に取り組みたいと思っています。
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2016年1月11日月曜日
本日オープン!!
運動特化型の放課後等デイサービス「なないろの羽」
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本日無事にオープンすることができました!!
これからどんな子どもたちと無限の可能性を追い求めていけるか、楽しみでなりません。
このブログでは療育・運動・脳機能・教材等について発信していきます。
日々の活動はFacebookにて発信させていただきます。
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