なないろの羽の療育理念は
「集団生活の中で生きる力を身につける」
というものです。
シンプル。
シンプルですが、この言葉には、
「集団」における他者意識を持ち、その中でコミュニケーションを図り、相互依存を是とすることや
「生きる力」という身辺自立、将来の就職、または、今生きている自分を肯定し、明日に希望を持つという根本的なものを含んでいます。
発達の凸凹がさほどない人(世の中的には定型発達という)にとっては、自分の感情や行動をコントロールすること自体に疑問を持つ人は少ないかもしれません。
例えば、選択した上で、感情を押し殺し、作り笑いをすることや、相手を意図的に無視すること、場の状況に合わせて嘘も方便として使うこともできたりします。
しかし、発達に凹凸のある人にはこの感情と行動のコントロールが難しく、課題となっています。
周囲が理解してくれる環境が早く整えばいいのになと思います。
発達に凹凸を抱えた人は、外見でその脳の特性がわからないことも多く、社会人になってからうまく社会に適合できず、うつ状態になる方も多いと聞きます。
会社に理解があれば、その人の特性に合わせた仕事をお願いすることもできると思うのですが、まだまだ周りが合わせるという理解が広まっていないというのが現状ではないでしょうか。
人はひとりでは生きていくのは難しい。
自分以外の誰かといる空間はすべて集団です。
集団の中で、感情と行動のコントロール、コミュニケーションをとることが少しでも楽になり、生きることが楽しいと感じてもらえる土台を。
なないろの羽の療育理念は、
「集団生活の中で生きる力を身につける」
というシンプルだけれども、人を介在させて生きていく根本的な理念になっています。
この理念に向かって子どもたちと突き進んでいきます。
放課後等デイサービスなないろの羽
恵美須町ルーム
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